八束町

島根県八束郡に位置していた町です。
現在は合併により松江市の一部となりました。旧八束町は、1970年(昭和45)町制施行。
中海(なかうみ)にある大根(だいこん)島江島(えしま)からなります。
1968年に着工した中海干拓事業(2002年中止)の中浦(なかうら)水門、大海崎(おおみざき)堤の完工で両島とも鳥取県境港(さかいみなと)市、松江市大海崎町と陸続きになりました。
松江藩営で始まった大根島の薬用ニンジンの栽培と、300年の歴史をもつボタン栽培が主産業で有名。
大根島は中期更新世の約19万年前に形成された小規模火山
噴火当時、大根島は海面の方が60mも低く陸地だったと考えられています。度重なる噴火によって現在の様な緩やかな丘の島になったとも。
出雲国風土記』には、「杵築の御崎のたこを捕らえた大鷲がこの島に飛来したことにより「たこ島」と名付けられた」との言い伝えが紹介されています。たこから太根(たく)そして大根(たいこ)と読み方が変化して今に至ったと考えられているようです。
一方、人参を大根とよびかえたのが島の名の由来という説も。

絶景の牡丹園

農業ではボタンの苗木栽培が盛んで、年間約200万本が生産され、日本の生産量全体の8割以上が大根島で生産されています。
大根島の観光地として「日本庭園 由志園」は人気があるでしょう。
ボタン栽培以前からこの島の農業の中心であったのはオタネニンジン(雲州人参)の栽培で、生産量では長野県、福島県に次いで3番目が島根県(大根島)。
ボタンでけでなく手入れが行き届いた日本庭園の素晴らしさは見る者を圧倒し、高麗人参の生産も有名なので、由志園には雲州人参(高麗人参)ミュージアムもあります。
大根島は透水性のよい岩石や地層があるために「淡水レンズ」があり、地下に豊富な淡水があることが分かっています。
1939年(昭和14年)7月の山陰地方の大干ばつで、島根県下のほとんどの農作物が被害に遭うなかで、大根島では水不足は起こらなかったことで知られています。波入の海岸では溶岩の隙間から淡水の湧水があって、これは島根県の名水百選に指定されています。
名物スポットと言えば、「江島大橋」通称「ベタ踏み坂」が有名で、空中を切り裂くように延びる急激な坂が鳥取県と島根県の県境を結ぶ橋で、その急こう配が特徴でテレビCMにも登場しています。写真で見ると凄く見えるのですけど、実際にはそんなにキツくはありません。ダイハツ・タントのCMで一躍有名になりました!
構造形式は、ヒンジラーメン箱桁橋といい、耐震性に優れた構造。
最上部は高さ約45mに達し、コンクリート製の桁橋としては日本最大です。
ベタ踏み坂には歩道もあって、最高部からは中海が一望できます。車ではわき見は危険なので、歩いて渡ったほうが、景色はゆっくりと楽しめそうです。車で移動すると景色も一瞬のうちに終わってしまうのですが、歩いてみることで驚くほどキレイな景色を眺めることができると評判です。
夜の江島大橋もロマンチックな景色を見ることができるスポットとなり、とっても穏やかな水面にライトアップが映し出されて幻想的な光景幻想的な光景を楽しめます♪
大根島中央付近にある大塚山は、広大な敷地に遊具、アスレッチックなどがあり、小さなお子様連れの家族におすすめ、のびのびと過ごすことができます。山頂からの景色は最高で、夜はライトアップされます!
大根島全体と中海が見渡せインスタ映えにおすすめです☆彡
気軽に車で行けるので移動も楽。
桜が咲く季節は絶景なので、牡丹園や由志園などお花・庭園を見ると、心も和むと思います。