平田町

平田市(ひらたし)は、かつて島根県東部の日本海に面していた市になります。
島根県で唯一消滅した市です。
2005年(平成17)出雲市に合併。現在は出雲(いずも)市の北部を占める地域となりました。
島根半島の北西部に位置していて、北は日本海・南は斐伊川から宍道湖に囲まれています。 東はすべて松江市と接していて、西部は出雲市・簸川郡大社町と接しているアクセスのいい町です。
雲州平田」と呼ばれ、出雲大社と松江をつなぐ中間地点に位置しており、西暦 1300 年代に近江商人らによ って開拓がなされ、商人の町として長く栄えた町だったのでした。
戦国時代にはすでに「町割り」と呼ばれる都市計画が行われていて、現在の平田の町の原型が出来ていて、江戸時代には宍道湖と平田船川運河の水上交通を利用した物資の集散地として繁栄しました。
外貨獲得の為、綿花の栽培と品質向上をすすめていて、出雲平野で栽培され雲州平田を集散地とする木綿製品は大阪で「雲州平田木綿」と呼ばれてその品質の良さを評価され取引を増やし、江戸時代後期には雲州平田は木綿関連の商人を中心とした文化の全盛時代を迎えていたといいます。
明治時代になると木綿から生糸に転換し製糸業が発達し、明治末期には生糸の町として県下第一の工業都市として栄えていたのですが、その後は海外からの繊維製品に追われ、製糸業は縮小していくことに。
それと同時に明治時代にはこの島根県にも産業革命がもたらした鉄道建設が始まり、線路は宍道湖の南側、山陰道に沿って敷かれ現在の山陰本線となるわけなのですが、これによって物資の集散及び商工業の中心としての役割を、次第にその鉄道沿線に奪われていく事となるのでした。
船川周辺は、賑やかな市場町として発展し、街道には多くの商家が軒を連ねました。今でも、木綿街道では当時の面影を感じることができる街並みが保存されています。

松江と出雲を繋ぐ

市街地の北西近郊にある愛宕山公園は、平田の町並み西北郊外にあって山頂展望台からは大山や宍道湖などを眺めることができる公園です。
併設の動物広場では、羊・ロバ・鹿・カンガルー・ポニー・ワラビー・孔雀など約20種類の可愛らしい動物とふれ合うことが出来ます。
子供広場、ファミリー広場などもあり、無料で遊べるので市内外から多くの来園があります。 桜の名所でもあり、秋には紅葉など四季を通して花々を楽しむことができるでしょう。ペットを連れて入園可能。桜が満開になる春には多くの花見客で賑わいます。
宍道湖公園「湖遊館」や宍道湖自然館「ゴビウス」などが近く、地元の人にも人気のスポットです。
一畑電車(いちばたでんしゃ)は、島根県内を走る唯一の私鉄で、松江しんじこ温泉~電鉄出雲市・出雲大社前を結んで、宍道湖岸や出雲平野の田園風景の中をゆったり走ります。
途中、一畑口駅では平坦地でのスイッチバックもあり、自転車ごと乗車できるという特徴も。平成21年3月までは平成2年に製造された車輌「デハニ50形」が現役で運行していました。
平成22年5月29日には、平田出身の錦織良成監督による一畑電車を舞台にした映画「RAILWAIS」が公開されました。