飯南町

平成17年1月1日、頓原町と赤来町の合併が実現し「飯南町」が誕生しました。
島根県中南部にあり、広島県との県境、周囲を1,000 m前後の琴引山や大万木山などに囲まれ、面積242.84 km²のうち約9割は森が占めており、まちを囲む標高1千メートル級の山々は、四季折々の美しい姿を見せてくれる県下でも代表的な高原地帯といわれています。
飯南町の東と南は広島県との県境があって、北には雲南市と出雲市が、西には大田市と美郷町が隣接しています。県庁所在地の松江市からの方角は、南西に当たります。
尾道松江道を降りてすぐ、人口約5千人の心和む小さな町。広島、出雲、松江からは車で約1時間半。
町全体が標高約450メートルの高原地帯にあり、夏は比較的涼しく、冬は町中が真っ白な雪に覆われます。

町の南端にある女亀山を源とする神戸川が北へ貫流し、谷地区を南に流れる塩谷川は江の川に注いでいます。出雲・石見・備後の三国にまたがり、また陰陽を結ぶ中国山地の要衛として古くから開発され、たたら製鉄や良質米の産地としても知られていました。
また、涼しい気候のため農薬や化学肥料の使用を控えたエコロジー米の栽培が可能です。それに加えて、和牛飼育は百年以上の歴史があります。
町の中心にある琴引山は、出雲風土記にその名をとどめ、悠久の歴史をうかがい知ることができます。また、瀬戸山城址をはじめとする多くの城址は、尼子毛利合戦をはじめ戦国の世の興亡の歴史を物語っています。



飯南町は、豊かな自然や歴史や神話に所縁がある場所を大切にしています。その大切にしてきた場所を利用して生まれた観光スポットが生まれてきたのです。
夏の飯南町は、魅力溢れる観光施設や食べ物が沢山あります。半夏まつりは夏の夜空を彩る美しい打ち上げ花火が上げられます。
逆に飯南町は島根県随一の豪雪地域なので、12月からオープンする「琴引フォレストパークスキー場」は、国道54号線からすぐにある好立地のスキー場となります。たとえ降雪が少なくても人口雪で滑ることができ、家族向けのソリ遊びができる場所もあります。近くには琴引ビレッジ山荘の光明神々温泉もあります。
飯南町にはおすすめの観光スポットが数多く点在し、子供から大人まで楽しい時間を過ごすことができます。

伝統的でおしゃれな里山

飯南町は、古くから出雲大社の大しめ縄を作る町としても親しまれています。日本最大級ともいわれる長さ13.5m、重さ4.5tの大注連縄(おおしめなわ)を出雲大社に奉納しているのです。
島根県は出雲神話の舞台ですが、飯南町にある琴引山には八百万の神々が降り立ったとされています。神々が最後に下る出雲大社にある大しめ縄は飯南町で製作していて、全国の神社からの製作注文も多いそうです。
そんな山間の小さな町が、田舎暮らしに関する雑誌のランキング「子育て世代が住みたい田舎」部門で、全国1位に選ばれています。
2005年からの13年間でIターン移住した方は約300名。ここ数年も毎年50名前後の人たちが飯南町に移り住み、新規就農者も安定して増え続けている驚きの結果が。
島根県は東西に長く、平地から山間部・山沿い・海沿いまで多様な地理条件が揃っているので、野菜・フルーツ・畜産など、幅広い農業が展開されています。
また有機栽培の産地化も進んでいて、農地面積における有機農業の割合も全国トップクラス
バラエティに富んだ取り組みを行っているので、自分にあった就農スタイルを見つけやすいかもしれません。

飯南町は奥出雲和牛、豚串の肉料理、飯南米コシヒカリ、赤来観光リンゴ農園といった具合にグルメも充実しているのです。
飯南町は自然の中で体験できる観光スポットが多く、「ふるさとの森」「東三瓶フラワーバレー」「赤来高原観光りんご園」やシャワークライミング・「はやしこ」などのイベントも。
大自然に囲まれた飯南町は、自然を体感できる観光スポットがたくさんあります。四季によって景色を変えていくので、何度でも訪れたくなる絶景が広がっているのです。