浜田市

日本海に面した島根県西部に浜田市はあり、豊かな海の幸と豊富な山の幸に恵まれた島根県西部の中核都市です。
日本海と中国山地に囲まれ、古くから海と大地の恵みを得て栄えた地域です。古くから漁業の町として栄え、そこにある浜田港は全国で13港のみが指定されている「特定第3種漁港」の一つとなっています。
夏は海水浴場、冬はスキー場と季節に応じた自然の遊びを楽しめるのが魅力。
市の中心部はJR浜田駅周辺となっていますが、主に旧浜田市内に商業施設が点在しているほか、複数の住宅街もできています。
浜田自動車道に直結しており、広島市中心部へ約1時間30分と、都市部へのアクセスは便利です。
人口は約5万人と松江市・出雲市に次いで島根県で3番目の人口を誇り、面積は益田市に次いで2番目の広さとなっています。
平成17年10月1日に、浜田市、金城町、旭町、弥栄村、三隅町の5市町村が合併し、新「浜田市」が誕生しました。
日本海側気候に含まれますが、沿岸部である旧浜田市中心部の最寒月平均気温は大阪市・和歌山市・松山市と同じ6℃前後であり、比較的に温暖な気候といえるでしょう。最寒月の気温は同県の松江市中心部よりも約1.5℃高く、逆に最暖月の気温は約1℃低いため、島根県内でも年間の気温変化が穏やかな地域です。

歴史・文化

浜田は古くから石見地方の政治・文化の中心的役割を担ってきて、古墳などから5世紀後半には有力豪族が存在し、7世紀になって石見国が建国されると、浜田市はその様々な史跡から石見国の中心地であったと推察されています。
戦国時代を経て江戸時代になると浜田藩が成立し、海岸部に浜田藩、山間部に津和野藩が置かれ、現在の市街地には浜田藩の城下町が造られました。
その後の明治に入ると軍都として、また石見地方の交通拠点として商湊の町として発展し、終戦後は水産都市として栄えて鳥取の境港とともに山陰の二大漁港となったのです。
以後、今日に至るまで石見地方の中核都市として発展してきました。
紆余曲折あったかに見えますけど、非常に興味深い様々な史実や逸話が残っていて、それに触れてみるのも勉強になります。
また、「石見神楽」という、室町時代から伝わる日本神話などを題材とした、石見地方独特に受け継がれている伝統芸能があり、地元では「舞(まい)」「どんちっち」(囃子のリズムから)とも呼ばれていて、各地区の祭礼は勿論のこと各種イベントでも欠かすことのできない郷土の代表的な伝統芸能となっています。
ユネスコの無形文化遺産に記載された石州半紙などの伝統文化、海水浴場、しまね海洋館アクアスなど豊かな自然を活かした観光資源を有していて、いまや高級魚となったのどぐろは「浜田市の魚」に指定されています。島根県沖から山口県沖で穫れるのどぐろは、脂質含有量が高くて希少性もあり非常に高級な魚であり、島根を代表する特産品として挙げられているほど。
車は必要になりますけど、少しの不便を除けば、自然に恵まれたのどかな暮らしができる町です。