島根県は出雲大社を始めとしたたくさんのパワースポットが点在します。
松江市にある「八重垣神社」は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が退治したという八岐大蛇(やまたのおろち)伝説ゆかりの地で、近くには古墳や遺跡も点在し、古の神話の神々がまるで現代にも存在しているかのような神秘の土地です。
八重垣神社に祀られている御祭神は二柱で、「天つ神」の素盞嗚尊と「地つ神」の稲田姫命(いなだひめのみこと)。
特に、素盞嗚尊(すさのおのみこと)が8つの頭と8つの尾を持つ巨大な大蛇・八岐大蛇を退治して稲田姫命をお救いしたという神話が残されている場所になります。
その時に稲田姫を隠すために作ったのが大杉を中心に立てた「八重垣」で、現在の八重垣神社がある場所に宮づくりをし、後に八重垣神社となったと伝えられています。
その後、素盞嗚尊と稲田姫命はご夫婦となり、この地に縁結びの道をお開きになったと伝えられています。安産や良縁を願う方が多く訪れる松江市の隠れた名所です。
八重垣神社の効果と特徴
八重垣神社の境内には素盞嗚尊と稲田姫命、大己貴命(おおなむじのみこと)、青幡佐久佐日古命を祀った本殿のほかに、天照大御神を祀った伊勢宮や、稲田姫命の両親である脚摩乳と手摩乳を祀った神社もあります。
社殿後方には「奥の院」が鎮座し、「鏡の池
」は、特徴的な縁結び占い
ができる場所としても人気で、鏡の池はその昔、稲田姫命が八岐大蛇の難を避けるため八重垣に隠れた際に飲料水として用い、さらにその姿を水面に写した池とされています。
このため池の奥側には稲田姫命を祀る「天鏡神社」が鎮座。
そして手前側にて、ご縁の遅速を占うことができます。
まず神札授与所に行き、1枚100円で占い用紙を拝受します。
その後鏡の池に行って池に占い用紙を浮かべ、10円か100円の硬貨を占い用紙の上にそっと乗せましょう。
15分以内で沈めば縁が早く訪れ、沈むのに30分以上かかれば縁が遠くなるといわれています。
さらに、自分の近くで沈めば身近な人と縁があり、遠くのほうで沈むと遠方の人との縁があるとも伝えられています。
恋愛や結婚等の縁はもちろんのこと、さまざまな縁に当てはめることができ、さらには直接八重垣神社に来られない場合には代理の人がその人を思いながら占う・・・ということもできるようです。
各所には、俳句や和歌を彫った歌碑がいくつか点在していて、「和歌の跡とふや出雲の八雲霞」は松尾芭蕉の句碑で、芭蕉が八重垣神社を遠くから想って詠んだ句といわれています。
また「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠(つまごめ)に 八重垣つくる その八重垣を」は、素戔嗚尊が八岐大蛇を退治して詠んだ最初の和歌といわれ、八重垣神社の名前の由来に。
日本最古の和歌で、古事記や日本書紀にも記されています。
鏡の池やお守りが注目されることの多い八重垣神社なのですが、神社の中には夫婦杉や連理の椿もあります。
その美香氏、稲田姫命によって植えられた二つの椿が芽を出し、やがて一つになったことから、今日では 「一心同体」「愛の象徴」として神聖視されているのです。
不思議な事に、二つに分かれた葉が出現する年もあるそうです。
まるで、このパワースポットが持つ神秘の力が、目に見える形で現れているのかも知れませんね。
八重垣神社は出雲大社と並ぶほどの人気スポットです。
JR松江駅からのアクセスも良く、自家用車の場合もインターチェンジが近くにあるので参拝しやすいのも魅力でしょう。
近くに玉造温泉や宍道湖などの観光スポットがたくさんあり、旅の合間に気軽に訪れることができます。
恋愛成就や子宝祈願、縁結びに関する願いを込めて参拝する人が多いことで有名です。
パワースポットである八重垣神社は、可愛い御守りがたくさんあることでも人気で、数多くの御守やお札がありますので、肌身離さず持ち歩いて、ご利益を授けてもらうといいかもしれません。