島根県のほぼ中央となる「出雲地方」と「石見地方」の中間部に位置し、世界遺産にも登録された石見銀山遺跡を有する地域です。
総人口は約3万5,000人、世帯数は約1万5,000世帯。
市の北部は日本海に面していて、海水浴や釣り・マリンスポーツに最適な場所といわれています。
比較的温暖な気候でありながら、山間地域と平野部で温度差が大きいのが特徴。
河川は、いずれも流路延長が短く山間地を縫うように走っており、この流域に耕地が開け、市街地が形成されています。
平成19年7月、日本で14番目に世界遺産に登録された「石見銀山遺跡とその文化的景観」があり、銀鉱石を求めて掘られた坑道「間歩(まぶ)」のほか、銀を積み出した港や街道は往時の面影が残っています。
また、白山火山帯に属することから、数多くの温泉を有していて、湯治場として1300年もの歴史を誇る温泉津温泉は日本で唯一の世界遺産に登録されている温泉街です。
世界遺産の「石見銀山(いわみぎんざん)遺跡」をはじめ、歩くとキュッキュッと音を奏でる鳴砂の「琴ヶ浜」など、自然と文化の歴史が数多く残る町です。
松江市からは約70km、浜田市からは約65km、広島市からは約130kmの距離にあり、松江・出雲市圏と浜田・益田市圏の中間にあたる、県央の拠点都市としての役割を果たすことが期待される地域といえます。
世界遺産を有する歴史ある町並み、三瓶山の豊かな自然、そして、日本海に面した美しい海岸線。
肩の力を抜いて、一息ついて、大田をゆっくり巡りませんか。
魅力ある名所
大田市は神話の舞台として知られる場所で、温泉にまつわる伝説や逸話が残っている遺跡や温泉・美術館・博物館などの観光スポットが豊富です。
また、銀の採掘・積み出しなどで栄え、現在もその趣が残っています。静かな佇まいなので、ちょっとした一人旅でも満喫できると思います♪
2007年に世界遺産に登録された「石見銀山遺跡」は、銀鉱山跡と鉱山町・港など14の地区から構成されていて、石見銀山公園から龍源寺間歩に至る遊歩道は、徒歩で片道40分~45分のほどよい距離で、散策コースとして人気。
絶景が楽しめる大山隠岐国立公園は蒜山・毛無山・船上山を含む山岳地帯、三徳山一帯、島根半島海岸部分、三瓶山一帯、隠岐諸島の4つのエリアで形成されており、それぞれが返還に富んだ大自然を堪能できる国立公園です。
中でも三瓶山一帯は4000年前の噴火でできた溶岩性頂丘でその周りの3つの湖も火山活動でできたもの。以前より放牧が盛んでそれを生業として生活している人も多く、三瓶山西の原では張るの伝統行事「火入れ」による放牧地に伝統的な管理が行われています。
三瓶南東部の山麓を中心にわき出る三瓶温泉は鉄分が多く含まれたナトリウム塩化物泉で、疲労回復に効果があります。日帰り温泉や宿泊施設があり、旅の疲れを癒すことができます。
カップルや家族連れに人気のある「琴ヶ浜」琴ヶ浜は島根県大田市仁摩町にある観光名所。
砂浜が6㎞にもおよび、日本の百選に選ばれています。地名の由来は「琴姫伝説」によって伝えらてきました。
近年では砂浜を浄化しようという試みが行われており、真夏の晴れた日には砂が「キュキュ」となりやすく海水浴客からは砂の鳴き音に感動するそうです。
また、海も綺麗でほかの海水浴場とは違う楽しみ方ができるでしょう☆
ドラマ『砂時計』で話題になった仁摩サンドミュージアムは大田市仁摩町天河内にある砂の博物館です。
博物館のメインシンボルは一年計砂時計。1991年から動き続けている砂時計です。この砂時計は同志社大学名誉教授の監修のもと作られ砂時計であり、大きさは世界最大。
12月31日から1月1日にかけて新年を迎える時に「時の祭典」が開かれ、一年計砂時計を反転させるイベントが行われています。2015年には来館数200万人を突破し、2016にギネスブックに掲載され一年計砂時計が正式に世界最大の砂時計と認定されました。
ドライブや鉄道の車窓からは、日本海の雄大な景色が目前に迫ります。特に夏の海に沈む夕日は格別で、刻々と変わりゆく空の色が刹那的な美しさです。また、このエリアには神話の名所も点在しており、スサノオノミコトにまつわる神島や、スサノオの息子イソタケルノミコトを祭る五十猛神社などがあります。絶景とともに散策してみてはいかがでしょう。
世界遺産を有する歴史ある町並み、三瓶山の豊かな自然、そして、日本海に面した美しい海岸線。
島根でも有数の観光スポットを誇る大田で、一息ついてゆっくり巡るのもいいかもしれません。